わが家の夫は、なかなかに“個性豊か”です。
長年一緒に暮らしていても、まだまだ「へぇ~、そうくる?」と思うことが多く、
今日はそんな夫の生態を、思いつくままに書いてみようと思います。
■食べることのこだわり
節約が口ぐせの夫。
でも「節約=粉もん」らしく、ラーメン、焼きそば、お好み焼き、たこ焼きが大好き。
とくにラーメンと焼きそばは「無いと不安」なようで、自分で買って常備。
賞味期限が迫る生の麺が並ぶたび、
私のつくる健康メニューは後回しになります。
休日の朝には、わざわざパンの耳を買いに行く。
朝7時に車で…ガソリン代を考えたら、どうなんでしょう。
外食は“食べ放題”一択で、焼肉もスイーツも驚くほど食べる。
そしてファミリーサイズのアイスを抱きしめるように食べる姿は、
もはや儀式のよう。
口寂しい時はピーナッツ。
カリカリという音が、我が家のBGMです。
■髪と服と、ちょっとロックな心
ヘビメタ好きで、バンドではボーカル担当。
「いつ声がかかっても大丈夫なように」と、髪はロン毛。
この春、転勤を機に少し切ったものの、
半年でまた束ねられる長さに戻っていました。
服はほぼ黒一色。
ズボンも本人でも見分けがつかないほど同じようなものばがり。
肌着や靴下も「これじゃない」と言いながら、
同じようなものを買い集めています。
■“快適”を求める探求心
枕は納得いくものが見つからず、買い集めて山積み。
椅子もリサイクルショップで見つけると、つい手が出る。
「安いし、使えそう」と買ってくるのだけれど、
気づけば廊下には“待機中の椅子”が、庭には使わなくなった椅子がいくつも…。
悪くなった椅子を買い替える→すぐ壊れる→また買う。
もはやライフワークのようです。
■ポイントとシェアの謎
二人で買い物に行くと、私より早くポイントカードを差し出す夫。
「お金は家計から、ポイントは自分のため」──という不思議な仕組み。
しかも“ポイント5倍デー”になると、やたらと一緒に出かけたがる。
その分かりやすさに、ちょっと笑ってしまいます。
そして夫には「なんでも一緒にしたい」願望も。
小さなクッキーも半分こ。それなら一人で食べちゃったらいいのに。
映画も「一緒に見ようよ」と言うけれど、
私は一人でのんびり見たい派。
お互いのペースが合わないまま、結局私が却下してしまいます。
■出かけるのか、出かけないのか
出かける予定があるときも、
「何時に行く?」と聞いても返事はあいまい。
朝から言ってるのに、出発は夕方。
家族全員、なんとなく時間を持て余す──そんな日常も、もう慣れました。
■あとがき──「夫という生き物」を眺めながら
こうして書き出してみると、
夫という生き物は、なんと愛すべき矛盾でできているのでしょう。
節約したいのに、パンの耳を買いに車を走らせる。
健康を気にしているのに、ピーナッツを山盛りに。
一人の時間を楽しみたい私と、
なんでも共有したい夫。
噛み合わないようでいて、
どこかでちゃんと支え合っている気はしています。
長く一緒に暮らしていると、
相手を変えようとするよりも、
「この人はこういう星のもとに生まれたんだな」と
受け止めるほうが楽になる瞬間があります。
たぶん、結婚って、そういう“観察と諦めのバランス”なのかもしれません。
そしてそのバランスの中に、
小さな笑いと、静かな愛情がある。
夫の生態を観察しながら、
私もきっと、どこかで同じように観察されているのだと思うと、
ちょっと背筋が伸びる気もします。


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