大阪での暮らしを始めた長男。
ようやく一歩を踏み出した矢先、思いがけない壁が立ちはだかりました。
それは、通っていたCGスクールからの突然のメール。
内容は、実質「校舎の利用をやめてください」というものでした。
本人よりも先に私に連絡があれば良かったのに…。
知ったのは、私が長男を大阪に送って行った帰りの電車の中。
長男から届いたLINEで初めて知ったのです。
驚きと、やりきれなさと、本人の心が折れていないかという心配。
その夜は胸の中がざわざわして眠れませんでした。
スクールが挙げた理由は、
・トイレから下着のまま出てくる
・非常階段から外へ出て寝てしまう
・ソファや廊下で眠り込む
・商談の場に入り込んでしまう
など。
けれど、長男にも言い分がありました。
「そんなことはしていない」
「体調が悪くて休ませてもらっただけ」
「非常階段のドアに触れたこともない」
実際のところは分かりませんが、長男の言うことは本当のことだと思います。
ただ一つ言えるのは、私がそばにいた頃ならすぐにフォローできていた、ということ。
誤解を防ぐ言葉がけも、場の切り替えも。
それができなくなった途端、困難が一気に表に出てしまったのだと思います。
スクールから示された選択肢は3つ。
①家族同伴なら受講継続
②4か月コースに変更で家族同伴かオンライン中心
③退学
「家族同伴」では通えません。
つまり、現実的には退学に近い。
私は怒りと悲しさでいっぱいになりました。
けれど、最後に決めるのは本人の気持ちです。
「それでもCGの勉強を続けたい」
長男のその一言で、親子の方向性が固まりました。
・4か月コースに変更すること
・指摘された点は真剣に受け止めること
・もう一度、校舎で学べるようお願いしてみること
私はスクールに交渉し、ひと月ほど返事を待ちました。
そしてようやく「週に1回だけ通学可」という形で再スタートが認められました。
決して十分ではありません。
それでも「また通える」という事実が、長男の背中を少し押してくれました。
「ここからまた頑張ろう」
そんな思いで、新しいコースでの挑戦が始まったのです。
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