大阪のグループホームに入居している長男とは毎日、朝と夜に安否確認をかねて電話をしています。
けれど、それ以外の時間に日中電話が鳴ると、胸がざわつきます。
「どうしたんだろう、何かあったのかな」と祈るような気持ちで電話に出ます。
ちょっとした報告のときもあれば、本当に深刻な内容のときもあります。
たとえば――
・グループホームの方に大きな声を注意された
・頭をぶつけてしまい、さらに自分でわざと繰り返してしまった
・お皿を落として料理を台無しにしてしまった
・万引きを疑われた
・本屋で扉を間違えて開けて怒られた
・イライラして部屋のものを投げつけてしまいそうになった
こうした話を聞くたび、心臓がぎゅっと締めつけられます。
すぐに駆けつけることはできない。だから私はただ落ち着いた声で
「大丈夫だよ、まずは深呼吸して落ち着こうか」
「安心できる場所に移動して、お薬を飲もうか」
と語りかけるしかありません。
最初の頃は、私自身も動揺して慌ててしまい、余計に彼を不安にさせていたかもしれません。
でも今は、自分が冷静であることが何より大事だと痛感しています。
電話をしながら、胸の内ではただ「どうか無事でいてほしい」と祈り続けています。
大阪での暮らしも半年が過ぎました。
スクールは思うようにいかず、当初1年間の予定が10月末までに短縮されることになりました。
それでも諦めずに「できるだけ頑張ろう」と踏ん張る長男を、私は誇りに思います。
けれど現実には、まだまだ一人でやっていくには難しいことがたくさんあります。
本人とも相談し、スクール終了と同時にグループホームも退所して地元に戻ってくる方向で考えています。
せっかくの自立の一歩でしたが、今は無理をさせるより、寄り添いながら次の道を探すときなのだと思います。
どうか無事に、そして少しずつでも前に進めますように――
それが今の私の、心からの願いです。


コメント