私には二人の息子がいます。
23歳の長男は大阪で、21歳の次男は東京で暮らしています。
長男とは、毎朝と毎晩。
安否確認をかねて電話をします。
「今日はスクールに行くよ」
「買い物に出かける」
「ガンプラを見に行くんだ」
そんな予定を話してくれるのが日課。
夜は、同じテレビ番組をそれぞれつけて、
まるで一緒に見ているかのように会話します。
「やっぱり一緒に見てると楽しいね」
そう言ってくれると、私も嬉しくなります。
電話はいつも長男から。
そして最後は決まって
「もうそろそろいいかい？」
「いいよ」
「元気で」
そう言って切れるのがお決まりです。
一方、次男は大学生。
週に一度、必ず電話をくれます。
一人暮らしを始めたばかりの頃は、
毎日のようにかけてきました。
買い物の最中も、帰り道も、ずっと通話。
きっと寂しかったのだと思います。
でも一年が過ぎた頃からは落ち着いて、
今は週に一度のペース。
とはいえ話し始めると、止まりません。
学校のこと。
ニュースで気になったこと。
政治や経済、国際問題まで。
私は必死についていきます。
「母もまだまだ勉強だな」と思いながら。
次男は普段は人とあまり深く話さないようですが、
ゼミの飲み会に楽しそうに参加している話を聞くと、
ちょっと安心します。
外でも、自分の言葉を出せる場が増えるといいな。
そんな次男との電話は、なんと平均4時間。
料理をしながら、食事をしながら、洗い物まで。
イヤホンをつけて器用にこなす彼に対して、
私はただスピーカーで声に耳を傾けるばかり。
それでも、
「今の私にできることは、これくらい」
そんな気持ちで、できるだけ付き合います。
2人とも、私が心配しないように
定期的に連絡をくれる。
本当にありがたいことです。
親子関係、きっと悪くない。
そう思えるだけで、胸が温かくなります。
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