そして月曜日。
ネットで評判の良さそうな病院を探し、初めて受診することにしました。
そこは、いわゆる「昔ながらの町医者」という雰囲気の病院。
受付には、近所のおばちゃんのような、どこか親しみのある方ばかりが並んでいて、
それだけで少し気持ちがゆるみました。
診療時間の30分前に受付を済ませると、順番は2番目。
しかも診療開始は予定より早く、10分前にはもう診察が始まっていました。
ほとんど待つことなく呼ばれて、拍子抜けするほどでした。
どこの病院も、こうだったらいいのになあ、と思いつつ。
診察室に入ると、そこにはおじいちゃん先生。
その横には、奥様であろう看護師さん。
お二人とも、にこやかに迎えてくださいました。
いつもなら緊張して言葉を選んでしまう私ですが、
この時は不思議と、知り合いに話すような感覚で症状を説明することができました。
ひと通り話を聞いたあと、先生は静かにこう言いました。
「それだと、胃からの出血があるといけないからね。
明日、胃カメラの検査をしましょう」
その場で、翌朝の胃カメラの予約を取っていただきました。
検査に向けての注意事項は、意外と細かくて、
・消化の良いものを食べること
・夕食は夜6時頃までに済ませること
・夜9時以降は飲食禁止。ただし夜12時までは水のみ可
そんな説明を受けて、病院をあとにしました。
帰宅してからは、
「明日の結果次第では入院かもしれないなあ」と、
腹をくくったような、落ち着かないような時間を過ごしました。
それにしても「飲食禁止」というのは、なかなか大変なものです。
普段、ちょこちょこと何か口にしている身としては、
無意識に何かを食べてしまいそうで、気を張っていないといけませんでした。
起きていると余計に気になってしまうので、
いっそ寝てしまおう、と
その日はいつもより早めにベッドに入りました。


コメント